脱毛効果をもっと高めて美肌を最短期間で手に入れたい!という人は、脱毛と保湿を一緒に行う習慣を身につけると、お肌はどんどんキレイになります。
現役脱毛エステティシャン愛用ブランドの保湿クリームからプチプラコスメまで、おすすめの保湿剤を使った脱毛前日、当日、アフターケアの方法をエピミー編集部が徹底調査しました。
ローション、乳液、保湿クリーム、ニベアの適否や使い分け方や、vio脱毛の保湿はどうやるの?まで、脱毛中の保湿方法を一挙に紹介します。
脱毛の仕組みを知ると、なぜ保湿が必要なのか理由がよく分かります。
エステサロンの光脱毛や医療機関のレーザー脱毛は、どちらも特殊な光を皮膚に当てて、その熱を利用して脱毛を行っています。基本的に、脱毛用の光は黒い色素に反応するため、光を照射すると色素が濃い毛根部分に集中的に熱ダメージを与えることができるのです。
でも、毛根や毛にダメージを与えて脱毛するということは、毛穴周辺や肌にも少なからず負担がかかるということになります。レーザーより光の出力が弱いエステの光脱毛でも、ライトが肌に当たっている間はチリチリ・パチパチと毛根が焼けるような感じがして、肌がじんわりと熱を帯びます。このとき、光の熱によって肌の水分は確実に失われていきます。
また、脱毛直後は日焼け後と同じように表皮が軽い炎症を起こし、肌が生まれ変わるターンオーバー周期が乱れがちです。すると、カサつきやシワ、肌荒れも起こりやすくなるのです。
脱毛中に失われた水分は、自分で積極的に保湿しないと肌はどんどん乾燥してしまいます。保湿が足りないと脱毛してもムダ毛が抜けにくいなど、次のような5つのデメリットが出てきます。
乾燥した肌は硬く締まってムダ毛が抜けにくくなります。また、水分量が不足すると照射したライトが毛根に吸収されにくくなるため、脱毛効果が低下します。そのため乾燥肌では脱毛効果が通常の約半分から2割程度しか得られないという可能性もあります。
表皮の角層にはもともとバリア機能や保湿機能がありますが、乾燥によって水分と皮脂のバランスが崩れると外部刺激に敏感になり、脱毛施術中の痛みや熱を感じやすい他、脱毛後の炎症や赤みやヒリヒリとした痛みが長引くこともあります。
脱毛用の光や熱が皮膚の水分を奪うため、もともと水分量が少ない肌は、乾燥や肌荒れが一層ひどくなる恐れがあります。
脱毛がきっかけで肌のターンオーバーが狂うと、乾燥やかゆみが繰り返し発生するような敏感肌になってしまうケースも考えられます。
肌が白っぽくカサついた粉吹き乾燥肌のままサロンに行くと高い確率で脱毛施術を断られます。脱毛施術中に肌の乾燥が進むだけでなく、炎症や火傷などの肌トラブルの可能性が高まってしまうからです。
このように、脱毛中の保湿を甘くみていると脱毛効果が下がり、肌荒れの原因になり、ひどい場合は脱毛できなくなってしまうので、普段から肌細胞にうるおいを与える保湿ケアがかかせません。
脱毛前に保湿がきちんとできていると脱毛効果がアップしますし、他にも5つのメリットが得られます。
うるおった肌は柔らかくなり、ムダ毛が表皮に出やすく抜けやすくなります。また、肌の水分量が十分だと照射したライトが毛根まできちんと届いて反応しやすくなり、脱毛効果を高めることができます。
肌がうるおって健康な状態だと肌のバリア機能が働いて、ある程度の刺激に耐えられるので痛みを感じにくくなります。
乾燥や肌荒れを防ぐために保湿をがんばると、脱毛後の毛穴が目立ちにくくなり、自己処理で乱れてしまった肌のキメやボツボツ毛穴、埋もれ毛なども徐々に改善されていきます。肌を健康的な状態に保ちやすくなるため、脱毛後の炎症や、毛嚢炎(毛包炎)といった皮膚感染症なども起こりにくくなります。
脱毛が終わるまで保湿ケアを意識し続けるので、ムダ毛が薄く無くなる頃には肌質も柔らかくなり、透明感も増していることが期待できます。
うるおった肌は、ムダ毛が抜けやすい肌です。乾燥した硬い地面から雑草を引き抜くのは大変だけど、水を含んで柔らかくなった地面からは雑草が簡単に引っこ抜けるのと同じイメージです。保湿をして肌トラブルを予防し、ムダ毛の抜けやすい肌環境を整えることで、脱毛間隔も脱毛期間も短くすることができるでしょう。
いかがですか?
脱毛には乾燥がつきものですが、ちゃんと保湿をすればムダ毛も肌トラブルもない美肌が手にはいる!というのが嬉しいですよね。普段から肌荒れに悩んでいる敏感肌の人や、脱毛時の痛みが心配な人こそ、保湿を念入りにすると良いですよ。
つまり、一旦荒れてしまった肌は、それほど回復に時間がかかるということ(^.^;;)。「脱毛するのに保湿しなきゃいけないなんて面倒くさいよー」というズボラさんこそ、後で泣かないように日々の保湿を心がけることが重要なのです。
ちなみに、肌の保湿が足りているかどうか知る方法は、肌チェッカーがおすすめです。スティック状の測定器を肌に数秒押し当てるだけで、水分量と油分量のバランスを表示してくれて、機器にもよりますが水分量が30〜40%を超えていれば保湿できていると判断できます。ネット通販等で2,000円〜3,000円程で購入できるので、脱毛前の保湿チェックに使ってみると良いでしょう。
せっかく保湿をしていても日焼けをすると脱毛できなくなることがあるので、保湿と同じくらい日焼け予防も重要です。
肌が日焼けすると、皮膚が炎症を起こして肌荒れや乾燥を招きます。紫外線によって表皮のメラニン色素量が増えるので、脱毛用の光やレーザーが皮膚に反応して火傷するリスクも高くなります。さらに、色素沈着してしまうと色が元に戻るまで、脱毛できないサロンが多いのです。
そのため、脱毛施術前後の1〜2週間前は日焼けは絶対NGと考えてください。
ここからは、脱毛前日や直前の保湿のやり方を説明します。毎日かかさず保湿ケアするのはどうしても無理!という人も、脱毛施術の3日前からは必ず保湿ケアをしてください。
保湿ケアは肌が清潔で柔らかくなったお風呂上がりが効果的です。乾くと肌が硬くなってくるので、時間を置かずに素早く保湿剤を塗ります。保湿剤の値段は薬局で買えるプチプラコスメなどの安価なタイプでも構いません。
注意点として、脱毛直前の3日間は、油分が少ないローションや乳液、保湿クリーム等を使ってください。表皮に油分が多く残ると光脱毛やレーザー脱毛のエネルギーが途中でブロックされてしまい、毛根などの毛の色素まで十分に届かない可能性があるからです。
脱毛箇所のムダ毛は、前日までに自分でシェービングしなくてはいけませんが、ムダ毛を剃った後も肌が乾燥しやすいのでしっかり保湿をしましょう。また、毛を剃るときは肌を痛めにくい電気シェーバーを使い、脱毛クリームを使ってはいけません。脱毛クリームの成分が肌の刺激になったり、埋没毛の原因になったりすることがあります。
脱毛当日に市販の保湿クリームや日焼け止めを塗ることを禁止しているサロンは多いです。理由は、肌に多くの油分が残っていると光脱毛やレーザー脱毛のエネルギーや熱がブロックされて脱毛効果が損なわれる可能性があることや、ベタついた肌から毛穴に汚れや雑菌が侵入するのを防ぐためです。
脱毛当日の保湿ケアはオイルフリーの化粧水や乳液など、軽いタイプで行ってください。簡単には落とせないようなウォータープルーフの化粧品や、密着性の高い日焼け止め、油分の多い保湿クリーム等は使わないのがポイントです。
そして、脱毛サロンには帰宅時に使える次のアイテムを持参すると安心です。
脱毛サロンへ行くときは、日傘や帽子を使いましょう。服装はノースリーブやミニスカートなどは避け、露出が控えめでゆったりした服装がベストです。ピタッとした洋服やタイツによる摩擦も肌の乾燥を招くので、できるだけ避けてください。
脱毛後は肌のバリア機能が低下して紫外線の影響をモロに受けてしまうので、建物の外に出る前に、日焼け対策をしましょう。顔の日焼け止めは、UVカットパウダーを軽くポンポンとはたく程度ならやっても大丈夫です。
脱毛直後に塗ってもOKな敏感肌用の保湿剤を持参した場合は、パウダーをはたく前に保湿もしましょう。脱毛直後に使える保湿剤は脱毛サロンの指定コスメか、普段から使い慣れていて、敏感肌用のアルコールやオイルフリーの保湿コスメなら使っても大丈夫な場合があります。
脱毛アフターケアにおすすめのローション、乳液、保湿クリームについては、後ほど詳しく紹介します。
脱毛当日中は皮膚の炎症リスクが高いので、体温が上昇したり、発汗や血流を促したりするような行為は禁止です。飲酒やサウナ、エステやマッサージ、ヨガなどの激しい運動はやめましょう。
帰宅したら、脱毛後の肌を観察してください。赤みや痛みがなければお風呂に入れますが、湯船には浸からずに、水圧の弱いぬるめのシャワーでホコリや汚れを洗い流す程度にしてください。その後、清潔な肌に敏感肌用の化粧水や保湿クリーム等を優しく塗った後、きちんと睡眠をとって肌を休ませます。
注意点として、クーリング時に冷やし過ぎるとせっかくの脱毛効果が台無しになるので気をつけてください。光脱毛やレーザーの熱がしばらく毛根周辺に停滞したほうが脱毛効果は高まると言われるので、赤みや痒みが出ていなければ冷やしタオルでクーリングする必要はありません。また、アイスノンなどの保冷剤や冷凍タオルなどは使わないほうが良いです。
もしも脱毛翌日までに、火傷の疑いや不安な症状が見られる場合は、すぐに通っているサロンのコールセンターなどに連絡を入れ、皮膚科医など専門医師の診察を受けることをおすすめします。
また、とくに異常が無くても、脱毛翌日以降しばらくは守るべき項目がいくつかあります。
上記は一般的な項目ですが、他にもサロンやクリニックごとに約束事があるはずです。それらをきちんと守りつつ、次回の脱毛までにもっと保湿力を高めていきましょう!
では、部位別の脱毛アフターケアと保湿方法で押さえるべきポイントを以下に紹介しますね。
さらに保湿効果を高めるには、間接的な対策も併せて行うとなお良いです。たとえば、日常的なウォーキングや野外でのスポーツ観戦などを控えて、密着力の強い日焼け止めや、発汗が肌の刺激になるのを避けましょう。また、美容関連では、除毛クリームやヘアカラーなど、肌の刺激になるものは使用しないようにしましょう。
また、人はストレスや疲労が溜まると免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、肌荒れや湿疹がひどくなったりすることがあります。せっかく手間をかけて脱毛や保湿に取り組むのですから、とくに乾燥肌や敏感肌の人は生活習慣にも気を配りましょう!
脱毛後に使えるおすすめのローション、乳液、保湿クリームを部位別に紹介します。脱毛後は肌のバリア機能が落ちているため、使ったことの無いコスメや、刺激になる成分が入っているコスメは避けるべきです。
一般的に、肌に優しい敏感肌用のコスメには次の条件を全て満たしたものが多いです。
これに加えてパッチテスト済み・アレルギーテスト済みのものが望ましいですが、全ての人に皮膚刺激やアレルギー反応が起こらないとは言えないので、自分の肌に合ったものを見つけることが一番大切です。
注意点として、鉱物油は化粧品の成分表示欄ではミネラルオイルやワセリンなどと記載されます。石油由来のため嫌う人も多いですが、きちんと不純物が取り除かれたワセリンは医療現場でも使われています。ワセリンは肌に塗ると油脂膜を作って水分蒸発を防ぐため、ニベアなどの大手メーカーの低価格コスメには配合されていることが多いのですが、落ちにくいので、配合されている場合は必ず専用クレンジング無しで落とせる製品を選びます。どうしても鉱物油が嫌な人は植物系オイル配合の製品を選ぶと良いでしょう。
以下のおすすめ商品もぜひ参考にしてください。
おすすめ保湿剤 | 特徴 |
---|---|
全身用
クリアボディ スムースローション(医薬部外品)![]() 価格:1,404円(税込) 販売メーカー:オルビス |
背中などのニキビケアと保湿が同時にできる。 オイルフリーなのに乾燥かゆみ肌に効くと評判のローション。 逆さでもスプレーできて、詰め替えの販売もあるのが嬉しい。 ※メントール配合 |
全身用
エテルノ エクストラモイスチャーinワンジェル![]() 価格:4,976円(税込) |
シア&マンゴーのWバターや、ヒアルロン酸やコラーゲンなどのハリ保湿成分が角質まで届く。 オールインワンジェルはコスパが良く塗布時の負担が抑えられるのもポイント。 |
全身用
ニベア スキンミルク しっとり![]() 価格:626円(税込) 販売メーカー:花王 |
超乾燥肌~乾燥肌ボディのための保湿乳液。 ニベア保湿クリームよりも伸びがよく全身向き。 保湿成分グリセリルグルコシドやヒアルロン酸、セラミドIIなどを配合。 ※ワセリン配合 |
全身用
ケアセラ®AP フェイス&ボディ乳液![]() 価格:¥1,296(税込) 販売メーカー:ロート製薬 |
新セラミドを世界で初めて化粧品に配合した薬局で買えるコスメ。 しつこく繰り返す乾燥肌のバリア機能回復を助ける。 乳液とクリームがありW使いもおすすめ。 ※ワセリン、ミネラルオイル配合 |
顔用
BMオールインワンFジェルR![]() 価格:5,400円(税込) 販売メーカー:ビューティーモール |
フラーレンはアンチエイジングの注目成分。 強い抗酸化作用が長続きし、紫外線対策や炎症にも有効なので、日焼けしやすい顔の保湿におすすめ。 スプレータイプのフラーレン美容液もある。 |
顔用
MTメタトロン ファーストステップ・ローション![]() 価格:7,300円(税別) 販売メーカー:MTコスメティクス |
医療脱毛クリニックやエステも採用するコスメブランド。 炎症、乾燥、肌荒れを素早く鎮めることができると明言されている保湿化粧水。 |
顔用
トレリアン モイスチャーローション![]() 価格:4,320円(税込) 販売メーカー:ラ ロッシュ ポゼ |
刺激が少ない原料を厳選使用したヨーロッパのブランド。 乾燥肌~普通肌~オイリー肌に使える。 脱毛エステティシャンも使っていると評判。 日焼け止めクリーム「敏感肌用UXイデアXL」もおすすめ。 |
脇用
ナチュリエ スキンコンディショナー![]() 価格 650円(税抜) 販売メーカー:イミュ |
天然植物成分ハトムギエキス(保湿成分)配合。 ベタつかないローションだから夏場の脇もサッパリする。 保湿以外の成分は極力使わない低刺激性の化粧水。 |
脇用
アットベリー(医薬部外品)![]() 価格:5,440円(税抜) 販売メーカー:イミュ |
脇の黒ずみや二の腕のブツブツのためのジェルクリーム。 ワキのケア専用商品なので、自己処理や脱毛後の乾燥や黒ずみ対策にも向く。 メラニン生成を抑えるプラセンタや、ダメージ肌に効くグリチルリチン酸2Kなどを配合。 |
脇用
アクアゲルマジェル![]() 価格:6,500円(税抜) |
赤みやかゆみが出ている乾燥肌や全身に使えるオイルフリーのジェルクリーム。 元エステティシャンの声も反映され、ゲルマニウム、ヒアルロン酸Naやグリチルリチン酸2Kなどをを配合。脇だけでなくVIOにも使えそう。 |
VIO用
敏感肌用ボディミルク![]() 価格:800円(税込) |
天然うるおい成分のスベリヒユエキスやグレープフルーツ種子エキスを配合。 さっぱりした使用感です。 |
VIO用
ナチュリエ スキンコンディショニングジェル![]() 販売メーカー:イミュ |
みずみずしいジェルに配合した天然ハトムギの保湿成分が角質層へ浸透。 オイルフリー処方でベタつかないのにしっとりするから、かゆみの出やすいVIOにも使いやすい。 |
VIO用 参考
【第2類医薬品】フェミニーナジェル![]() 価格:950円(税込) 販売メーカー:小林製薬 |
フェミニーナ軟膏よりもサラッとしたジェルタイプ。 生理中のナプキン蒸れや汗、下着のこすれなどでデリケートゾーンがどうしてもかゆいときの応急処置に。粘膜には使用不可。 ※パラベン含有 |
上の表では、ボディ用コスメはたっぷり使えるコスパの良いものをピックアップし、顔用フェイスコスメは、美容家やエステティシャンの間で評判のものをピックアップしてみました。
顔用の化粧品は全身にも使えますが、敏感肌の私が顔用のコスメをチェックするときは、「目元に使っても痛くない・しみないこと」を基準に低刺激タイプを選ぶようにしています。
また、脇やVIOのように毛穴が開きやすい部位には、毛穴詰まりや酸化を防ぐためにオイルフリーのローションやジェルがおすすめです。
たくさん選択肢があって、目移りしてしまうと思うので、おすすめの使い方を2つ紹介しますね。
「ニベア スキンミルク しっとり 200g」または「ケアセラ®AP フェイス&ボディ乳液200mL」でうるおい補給をしたあと、「ニベア保湿クリーム(青缶またはチューブ)」または「ケアセラ APフェイス&ボディクリーム」を少量塗って、水分蒸発を防ぎます。
ただし、どれもワセリン配合なので使いすぎは厳禁。毛穴を詰まらせないように、適量を守って使うことが鉄則です。
ニベアの香りが苦手な人や、ニベアの保湿力がものたりない人には、ケアセラシリーズのほうがおすすめかもしれません。また、もっと軽いタイプで充分保湿できる人は、天然ハトムギのナチュリエシリーズでも良いでしょう。
フラーレン配合の「BMオールインワンFジェルR 100g」で保湿ケアした後、普通の石鹸でも落とせる「ラ ロッシュ ポゼ」の「敏感肌用UVイデアXL」を塗って日焼け対策をします。
どちらのブランドも脱毛サロンや美容業界に携わる人から「良いよ〜♪」との口コミを聞いたことがあるのでおすすめです!
だいぶ、脱毛アフターケアコスメに詳しくなってきましたよね(^^)b。
ここからは、これまでのおさらいも兼ねながら、脱毛中の保湿クリームについてのよくある質問にお答えしていきます。
敏感肌用のものを選び、油分やワセリンを含む場合は少量使うように気をつければ、脱毛サロン専用アイテムでなくても大丈夫です。でも、ミュゼの脱毛当日に塗っても良いミルクローションやUVブロック等、サロンの会員でなくてもネットで購入できるものがあるので、チェックしてみるといいですよ。
顔用クリームはボディやVIOにも使えます。ただし、背中ニキビがある人はニキビケアができるボディローションがより良いですし、VIOやワキはオイルフリーのローションやジェルがおすすめです。
脱毛後に赤みやかゆみ、ヒリヒリ感があるなら、何も塗らずにまず冷やしタオルでクーリングして様子をみます。応急処置的に、非ステロイド系のオロナインやフェミニーナ軟膏などを使っても構いませんが、少しでも火傷の症状が疑われるならすぐに脱毛サロンに連絡して、医師の診察を受けましょう。
ムダ毛の自己処理や脱毛後の肌トラブル別に使ったらよい保湿成分をまとめましたので、参考にしてください。
脱毛後の症状の例 | 保湿成分や有効成分の例 |
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肌のつっぱり、乾燥、カサつき、粉吹き、はたけ | 保湿成分 セラミド、ヒアルロン酸、コラーゲン、ビタミンC誘導体、ビタミンE、フラーレン、ワセリン、グリセリン、尿素、植物性保湿成分など |
メラニンによる色素沈着、黒ずみ、くすみ、シミ | 美白成分 トラネキサム酸、ビタミンC誘導体、アルブチン、ビタミンE、フラーレン、プラセンタなど |
炎症、赤み、ニキビ、ブツブツ、カミソリ負け | 抗炎症成分 グリチルリチン酸2K、甘草エキス、グリチルリチ酸ジカリウム、プラセンタ、ビタミンE 、トラネキサム酸など 角質柔軟成分 乳酸ナトリウムなど |
ニベアクリームを始めとするお手軽こってり系クリームには、多めの油分やワセリンが含まれています。毛穴の詰まりやベタつきを防ぐために、脱毛3日前から脱毛翌日まではニベアクリームの使用はやめて、ニベアスキンミルクか、他のローション・乳液・ジェルで保湿ケアしましょう。
セラミドは、肌の角質細胞間資質の半分を占めています。脱毛で肌本来のバリア機能が落ちるとセラミドは体内で作られにくくなり、セラミドが不足すれば肌の水分が蒸発しやすくなって乾燥につながります。そのため脱毛前後の保湿ケアにセラミドは有効ですが、即効性はあまりないので、セラミド入り化粧品は毎日のデイリーケアとして用いることが大事です。
美容点滴(高濃度ビタミンC)は肌荒れの回復を助けてくれます。美容皮膚科などで受けられますが値段が高いので、代わりに高浸透型ビタミンC誘導体のアプレシエ等を配合した化粧品を使う手もあります。
基本の保湿のやり方は「たっぷり水分補給+少量の油分でフタ」という流れです。水分補給の化粧水を多めに使っても問題ないですが、その後の保湿クリームは使いすぎないように注意しましょう。とくに、脱毛中は油分を無駄に塗らないようにしたいので、思っているよりもずっと少量が適量です。
油分が多すぎると逆効果で、乾燥がひどくなったりオイリー肌になったりする場合があるので、適量を必ず守ってください。
製品ごとに効果が出る適量が違いますので、製品表示に従ってください。予備知識として、軟膏や保湿クリームの使用量には「1FTU(ワンフィンガーチップユニット)」という単位があるので覚えておきましょう。
1FTU (1 Finger Tip Unit) |
1FTUの目安量 |
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軟膏 (オロナイン、フェミニーナ軟膏など) |
人差し指の第一関節に乗る程度の量(約0.5g) |
保湿クリーム (ジャー容器入りタイプ) |
人差し指の第一関節に乗る程度の量または若干多め |
保湿ローション (ボトル容器入りタイプ) |
1円玉大の大きさ。 |
1FTUは両手のひらと同等の面積に塗るのに適量です。
エステサロンの脱毛は「美容脱毛」とも言われていて、肌を美しくすることもテーマにしていることが多いです。お肌が弱い、乾燥肌が気になる人は、脱毛と同時にリッチな保湿ケアをしてくれるサロンを選びたいものですね。どんな保湿アフターケアのサービスがあるのか、事前にチェックしておきましょう。
脱毛サロン | 保湿アフターケア |
---|---|
銀座カラー | 銀座カラーでは顔脱毛の前にエステティシャンがクレンジングしてくれるのが嬉しい。脱毛後は美容素材を配合したハーブティーサービス有り。 オプションで、皮膚科医と共同開発した「美肌潤美(美容有効成分配合)」のミストシャワーや、保湿ケア製品も販売。 |
ミュゼ (S.S.C.方式) |
脱毛直後は保湿トリートメント用のプラセンタエキス配合ミルクローションを塗布。脱毛前・当日・直後に使えるコスメ(ミュゼコスメ)も販売。 |
脱毛が完了するまでには短くて半年、長くて数年間の期間がかかります。脱毛に取り組む間はお肌の悩みを改善する大きなチャンスでもあるということ。保湿ケアとともに生活習慣にも気を配り、うるおいに満ちた肌を作りましょう。
おすすめの生活ポイント5つを紹介します。
肌の奥まで届く紫外線は1年中、夏も冬もお肌にダメージを与えています。乾燥、シミ、シワを防ぎたいなら、外出時はもちろんのこと、室内でも日焼け止めを塗りましょう。家の中に居ても紫外線は窓ガラスをつきぬけてカーテン越しに届くことを忘れずに。
風が顔にあたるエアコンの使用は控え、冬場は乾燥しにくいオイルヒーターやガスファンヒーターなどを利用しましょう。加湿器や扇風機も顔に直接当たらないように工夫しましょう。
バランスのよい食事は美肌の基本です。タンパク質、ビタミン、ミネラルや、抗酸化作用のある食べ物なども美肌をサポートします。酸化した油は美容によくないですし、食事においても油の取りすぎは禁物です。とくに、フレッシュで良質な油(亜麻仁油やエゴマ油、魚の油に含まれるオメガ3が良い)の適量摂取を心がけましょう。
ゴシゴシ洗いは角質にダメージを与え、乾燥や黒ずみを招くので、体を洗うときは手の平で肌を優しくなでるように洗うのがおすすめ。洗うタオルはナイロン製ではなく、コットン100%のワッフル生地タオル(日本製の今治タオル)などにしましょう。
石けんやボディシャンプーなどは、洗浄成分が肌に残らないように、しっかりと洗い流します。
また、入浴中のムダ毛のシェービングは避け、脱毛中の自己処理回数は最小限にとどめましょう。カミソリは使わずに、お風呂上がりに電気シェーバーで優しく剃った後、保湿ケアも忘れずに行ってください。
乾燥肌で痒くなる人は、寝る前にローションや保湿クリームを塗り、パジャマ・肌着・枕カバーは摩擦を起こしにくい自然素材に替えたほうが良いです。睡眠時間は毎日7時間前後とり、かゆみの発生などによって睡眠を妨げないことが大切。寝てから2時間ほどで出る成長ホルモンがお肌の新陳代謝やターンオーバーを促進して、肌のキメが整って保湿力がアップします。
脱毛と保湿の関係はとても密接です。脱毛で肌を痛めないために、脱毛効果をアップするために、そして自分自身がもっともっとキレイになるために、保湿ケアに取り組みましょう。
くどいようですが、保湿と同じくらい紫外線対策も重要なので、今日からは「脱毛ケア・保湿ケア・UVケアのトリプルケア」が美肌を導く合言葉です!
脱毛にかかせない保湿アイテムも、敏感肌用の低刺激処方を基本として、自分にふさわしいものを選ぶと効率的です。今回紹介した保湿化粧品の使い方を参考に、ローション、乳液、ジェル、保湿クリーム、パックなどを選んでみてくださいね。